世を騒がせた実際の殺人事件に
着目した話ということだから、
八王子の殺人事件の犯人は容易に分かる。
ただ、犯人山神の背景が下巻を読んでも分からず。
彼の怒りが、
どこに向かって誰に向かって放たれているのか。
その怒りは、この物語で語られる全ての人物が、
私たちが抱えている怒りなのか。
人を裏切ることは安易だが、信じきることは難しく、
自分さえをも信じきることは雲を掴むごとく難しく。
だけれど、人々は抗うように、踠き苦しみ、
目の前の誰かを愛そう信じようとするのか。
房総の海へと駆け出す2人、
雄大な富士山、
青空と白い雲。
未来へと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本サスペンス
- 感想投稿日 : 2019年1月16日
- 読了日 : 2019年1月6日
- 本棚登録日 : 2019年1月16日
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