一気に読んでしまったけれど余韻は今だ続き、
ドイツの片田舎、主人公カールが佇む丘・沼・森が目の前に広がる。
カールにとって静寂は魂の救済であり解放であり、
殺すという行いに何も躊躇はなく、
宗教の中にも慈愛と暴力の2面があることに疑問を持ちつつも、
安寧は静寂の中にあると。
自らの魂の救済は生まれくる赤子によって持たされる。
何にであれ、殺人者の思いに同調することはできないが、
この物語は愛に溢れていると感じる。
誰しもが望むであろう愛に溢れている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリー
- 感想投稿日 : 2018年11月28日
- 読了日 : 2018年11月28日
- 本棚登録日 : 2018年11月13日
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