このような話を、回想しつつ現代に戻りつつ、その章の語り手の心理を交えつつ、他の登場人物の心理を考察しつつと、読み手に混乱させることなく綴って行くのはかなりな至難な業なのではないかと思われます。
語り手を章ごとに変える構成、どのような人物との関わりが出来てきて深まっていってそれで家族のどこが変化するのか、あるいはしないのか。
とてもよくかんがえられて書かれているなあと。さすが山田詠美先生。
あまりたくさんは実は読んだことがない御作品ですが、いつも
すごいなぁ、と思います。
ひりひりと痛い。でも涙はでませんでした。
私にもこのミカママのような壊れた人格の家族がかつていました。
してあげられなかったことばかりを思い出しながら読みました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年5月31日
- 読了日 : 2013年5月31日
- 本棚登録日 : 2013年5月31日
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