読みました。
熊と虫歯と友人のヤンが巡る、静かなお話です。
主人公がペタンクの大会で出会った友人ヤンと久しぶりに仏で
出会います。
ヤンは明日の朝アイルランドへ発つ予定。
それまでの出会いや、ヤンの生誕地、
そこはまた仏辞書を編纂したリトレの生誕地でもあります。
土地を巡っての主人公の様々な思いがじんわりと伝わってきます。
カトリーヌの息子の熊、すごく印象的です。
それと時々垣間見える、過去の様々な作品のイメージ。
また、ユダヤ人の友・ヤンとの関係は、日本の学生と海外留学生との対話を思わせ、
身近でもあり、遠くもあるような距離感を感じました。
作者は仏文学者ですが、仏・独両方のお話が伺えるのもいいですね
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2012年5月31日
- 読了日 : 2008年4月19日
- 本棚登録日 : 2010年10月26日
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