読書の腕前 (光文社知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社 (2014年10月9日発売)
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本棚登録 : 918
感想 : 95
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読書は不自由という著者の意見に、確かにと思った。古本をめぐる話が多いので、久々にブックオフでない古本屋巡りをしてみようかと思った。ブックオフでぶらぶらしてふと飛び込んでくる書名に我慢できず買うという時代が過ぎた私の「ブ」活用法は、これは新刊本屋にはないという本を探して「確信をもって」ブックオフに行って果たして100均棚で見つけるという方法。本当に見つかるからね。しかしkindleを購入してからこれもまた変わった。著作権切れの作品は只でダウンロードできるもんね。著者の生い立ちから読書にのめり込むようになった経緯を書いた章ではなぜか目から汁が...。自己啓発本が売れている本の上位に多く入っているという最近の状況に、「本一冊を読んで、いきなり自己を変革しようというのはあまりに安易だ」と書く著者の勇気に胸のすく思い。文学が好きなのでこの本から佐藤泰志の『海炭市叙景』をkindle版で購入した。庄野潤三も気になるなー。こういうときkindle買っといてよかったと思うわ。どの章も楽しかったけど、星マイナス1したのは、私が詩が苦手だから。最後の章はほとんどななめ読み。こればかりは克服できない。短歌や俳句は大丈夫だし、音楽に乗った歌の歌詞は平気。だけど詩になると途端に拒否反応が。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2014年11月19日
読了日 : 2015年4月7日
本棚登録日 : 2014年11月19日

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