計略と柳生衆の見せ場がありつつも、最後はサシできっちり決めてくれる十兵衛。サクサク進むの良いですね。そうはならんやろ…って都合の良い事態も度々起こりますが。これが時代劇の美しき「型」でしょうか。
下巻では父を討ち兄弟子を討たねばならない悲しいヒーローとしての面も見られます。
ただ、それぞれ思惑はあれど、結局は剣士として熱い勝負を望んでいるところが魅力的でした。
仲間を喪い、宿敵を失った十兵衛の、去り行く背中は寂しげです。
女体の艶っぽい描写凄くない?肌とか今にも香ってきそうで。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年2月23日
- 読了日 : 2021年2月23日
- 本棚登録日 : 2021年2月17日
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