〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
- 洋泉社 (2005年12月20日発売)
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感想 : 57件
作家性が強く、普通に観ているとよくわからない映画をたくさんの文献から読み解く本。
取り上げられた作品の多くは当時から他にないテーマ、新しさ、難解さ、派手な特殊メイク、などで話題になっていて、自分も観ていた映画もあったのですが、この本に書かれていることはさっぱり見当もつかなかった。
ざっくりまとめれば、若く、独創性、表現欲があり、技術も習得していた人が 1980年代アメリカにおける歴史、思想、現在を考え、自由に映画を作れる環境など様々な偶然もあって表現しえた作品群なのかと。
作品の影に隠れている膨大な背景を引き出す著者も相当なものですが、読み終わってのこの暗〜い気持ちはなんなんだろう。
自分もこんなふうに表現に取り憑かれたみたいな若い時間を過ごしたかったですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
知っておくべきこと
- 感想投稿日 : 2016年4月19日
- 読了日 : 2012年11月14日
- 本棚登録日 : 2012年11月14日
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