再読。全8巻。『20世紀少年』や『YAWARA!』などの作品で有名な浦沢直樹さんが描いた『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」のリメイク。浦沢直樹さんの作品として浦沢さんの絵柄で描くことを条件に手塚眞さんが快諾したという。主人公がアトムではなくドイツのロボット刑事ゲジヒトであることにびっくり。モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、アトム、ゲジヒト、プルートゥ、それぞれのエピソードが切なく悲しい。最後のアトムとプルートゥとの対決、身を挺して地球を救う姿に感動した。アトムとお茶の水博士の最後の会話が印象的。
「博士......憎しみがなくなる日は来ますか?」
「わからない............そういう日が来るのを願うだけだ......」
「きっとみんな 祈っています......そんな日が来ることを......みんなが......」
心に残った言葉
・断ち切らなければならない!憎しみの連鎖を......
(エプシロン)
・人を殺すかもしれないほどの強い憎悪こそが......人工知能を育てるのだ。(天馬博士)
・アトムは......失敗作だよ。(天馬博士)
・ロボットも人間と同じように悲しみ、涙を流すんだ。(伴校長先生)
・心に、高性能もへったくれもあるか‼︎
(伴校長先生)
・ゲジヒトの言った通りです。日本の空気には、ほんの少しお醤油の成分が含まれているって。
(ヘレナ)
・憎悪からは............何も......生まれないよ......
(ゲジヒト)
・一番大好きな人のことを考えるんだ。
そうすれば勇気がわく。 (ゲジヒト)
・地球が終わっても............おまえを離さないぞ。
(ゲジヒト)
・どうせ死ぬとわかっていても、最後まで希望を捨てないのが人間だ。アトムのようにね。
(お茶の水博士)
- 感想投稿日 : 2023年11月9日
- 読了日 : 2023年11月9日
- 本棚登録日 : 2023年11月9日
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