社会派と本格の融合を謳い文句にしてますが、その字面から受ける印象と、本書の内容にはかなりの落差がある。でもこれはきっと意図的。読者をここまで手玉にとってくる作家もそうそういないでしょ。社会派なんて書いてあるけど、真面目に語るのが恥ずかしくなっちゃうような作品。
良く考えると、使い古されたトリックをいくつも繋ぎ合わせただけなのに、なんか新しさを感じるのは何故なのかしら…?
三男絞殺のトリックなんて既視感バリバリだけどね…
傑作だなんて言えないけど、今の本格を語るには外せない作家になってきたなぁ…なんて思わせるくらいには強烈な一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月10日
- 読了日 : 2016年3月7日
- 本棚登録日 : 2016年3月7日
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