ひりつく夜の音

著者 :
  • 新潮社 (2015年9月18日発売)
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本棚登録 : 219
感想 : 35

<楽>
なんだ小野寺史宣は音楽も遣るのか。この本はまさにその音楽で一杯にあふれている。かく云う僕も少しは音楽を遣る。まああれだギターも弾いて歌もうたうサラリーマン技術屋さん って感じかな。なので小野寺には今まで以上に親近感を感じてしまった。僕が感じるだけで向こうはそんなこたぁ知っちゃいないだろうがなんか嬉しい。

あ,またもやまともな感想ではなさそうな様子だ。こりゃすまぬ事になるかもしれない。

ところで僕の知人に,フォークソング系の弾き語りを演るのだけれどクラリネットもそのステージで吹くミュージシャンがいる。彼曰く「ギター弾き語り演奏の途中で遣るクラリネットは飛び道具ですから!」 公共交通機関で旅をしながらライブ活動をする彼は荷物になるのにアコースティックギターやその他器材に加えて必ずクラリネットを持参する。僕等はそのクラリネットの演奏がとても楽しみなのである。

本を読みながら紙面に縦に印刷されたジャズの名曲 ”Do you know what it means to miss New Orleans?” をYouTubeで探して聴いて涙した。そういう具合に思いついたらすぐに聴きたい曲が聴けるとはなんていい時代なんだ。

でさてこの後いつもの僕ならこの本の値段の話を したり顔 で書くのだが今回はやめておこう。なんだか小野寺が そういう話はかなりリアルなのでやめてくれ!と云っている様な気がしたから。再びすまぬ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月18日
読了日 : 2021年3月18日
本棚登録日 : 2021年2月21日

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