サラリーマン「再起動」マニュアル

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  • 小学館 (2008年9月29日発売)
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■「自己改造=再起動」するためには、三つの方法しかない。すなわち「お金の使い方」と「時間の使い方」、そして「住む場所」を変えることだ。
■これから本気で自己改造して再起動しようと思ったら、「時間がない」という言葉は、禁句にしたほうがよい。
■会社の中でも「自由裁量」の時間が意外にある。
■1割カットという目標だと、単にケチケチと諸経費を節約したり採用人数を少しずつ減らしたり、自然減を待つといった、小手先の改善で済ませようとしてしまう。
■できる人の共通点
1.人生はリスクをとるものと達観している
2.人が見ていようがいまいが、給料が上がろうが上がるまいが、自分のやりたいことをやる
3.常にハングリーで、強い欲望や願望がある
■新大陸では、お客とのインターフェースは絶対、人任せにしてはいけない
■宵越しのeメールは持たない。
■「時間のリストラ」を実行して自分の時間が確保できたなら、次は「いかに有効にお金を使うか」ということを考えてほしい
■35歳を過ぎてからの語学は、集中的に毎日勉強することが重要
■語学の教育は、人間の本能に従って、赤ちゃんが言葉を覚える順番でやるべきだと考えている。つまり「聞く→話す→書く→読む」という順番である
■日本の文科省は、○か×の恐怖のク電気ショック多で、英語嫌いの人々を量産しているのである。
■「人生の3大経費」を大幅にカットしなければならない。「人生の3人経費」とは、「住
宅」と「子供の教育」、そして「クルマ」にかかる経費
■「平日は通勤に便利な都心の賃貸に住み、週末は環境の良い郊外に買った安い一戸建てに住む」というライフスタイル
■「子供にかけたお金」と「子供の質」は反比例する
■円、ドル、ユーロの三つの通貨でそれぞれクレジットカードを作っておけば三つの通貨で決済できるから、その時その時に最も強い通貨で買い物をすればよい。つまり、日本にいながらにして、いつでも「世界最強の通貨」を使える
■日本というのは一事が万事、この調子なのだ。つまり他人助けはするが、国民(納税者、預金者)がいつも犠牲になっている
市亜k幅広い知識や経験を持つゼネラリストであると同時に、何か一つ専門分野を持っている「T型人間」を目指せ、さらにいえばゼネラリストでありながら専門分野を二つ持つ「π型人間」が望ましい
■レールから外れたことをやるのが企業戦略の要諦になっている
■これまで多くの企業は「Do more
better」でやってきた。従来の延長線上で「今までこの商品は1000個作っていたが、それを2000個に増やしましょう」「従来の歯磨きベーストを
改良し、もっと歯の自さと輝きを強調するような商品を開発しましょう」というやり方である。
だが、これは、いってみれば既存のレールの上に普通列車を走らせるか、急行列車を走らせるか、新幹線を走らせるか、という違いにすぎない
■「プロジェクト・マネージメントカ」を持っているかどうかが新大陸サラリーマンの「自活・自衛」の条件となってくるはずである
■社内の「食わず嫌い」人間とメシを食え
■「葛藤」を越えて意気投合したら、共同でプロジエクトを考案してみる
■プロジェクトは3パターンに大別される。同じことや類似のことをより良くする「Do more
betterプロジェクト」、新しいものを生み出す「新規開発・新規事業プロジェクト」、起死回生のために極めて難しい問題を解決する「ブレークスループロジェクト」
■インターネット上では、1兆ページもの膨大なサイトがあるといわれている
■日本人の観光旅行は、たいがい確認旅行確認旅行だから、何も新しい物は見えない
■「定点観測」をして「インスピレーション」を働かせる
■「七五三のルール」新規採用してから3年以内に辞める若者が、中卒で70%、高卒で50%、大卒で30%に達している
■″リセット文化″が、このセグメントの特徴なのである。ちょっとイヤになつたら御破算にして、もう1回最初から始める。それが当たり前というか、どうってことのない世代なのである。そんな新大陸世代の若者たちをいかに動かして戦力にしていくか、自分の心強い味方に育てていくかということが30代後半40代の課題になっている。、彼らは我慢をしない(できない)
一方で、自分の好きなこと、のれることには異常なエネルギーを出し、徹夜仕事も厭わない、という面を持っている
■35歳を過ぎたら「プロデューサー」能力が問われる、世代を超えて「情熱製造機」になること
■新大陸で発想を拡散 飛躍させて新しい構想を練り上げるためには、自分とは異質な
人、とりわけ″新大陸の掟″を本能的に知っている若い人たちの「集団知」を借りざるを得ないのだ。それを一つにまとめて成果につなげていくことが30代後半~40代の中間管理層に求められる指導力や管理力なのである。「指導」よりもやる気を引き出す仕掛け、「管理」よりもイニシアティプをうまく成果につなげてあげる触媒の働き。そんな新しい経営スキルが必須となってきている
■発想力向上には「会社の外に出よ」「右層を刺激せよ」
■「業界」という言葉があるが、今やこの「業界」こそが会社のトップの目をおかしくしている元凶である。
■デルはパソコンをハードウエアではなく、顧客との双方向コミュニケーションの道具と見ている
■見えている人と見えていない人がいる新大陸の世界では、コミュニケーションの道具は数字でなく「絵」である。自分が見えている絵を、わかりやすい言葉で語る
■旧大陸の住人は同質な人を集めてやるが、新大陸の住人は異質な人のコラボレーションやフュージョンでやる
■本社部門に立て籠もって販売データだけを頼りに現場感覚をおろそかにしている、といわざるを得ない。それが「顧客との接点」を失っている最大の原因
■H&MとZARAは在庫を抱える必要がない。需要予測をする必要もない、というか需要予測という概念さえない。さらにいえば、シーズンも関係ない。北半球と南半球を問わず世界各地に店があるから、年中フオーシーズンズ。どこかは夏で、どこかは冬、どこかは春で、どこかは秋なので、どの季節にも「ジヤスト・イン・タイム」で対応できる。これは店舗を顧客に見立てた、完全にウェプ2
・0型の経営である。
■一方、ユニクロのターン・アラウンド・タイムはおそらく1年近いだろう。つまり1年先の流
行を予測・計画して何万着も一気に注文・製造する方式である。つまり、まだウエプー・0型の経営なのだ
■なぜ、この5年間で日本の携帯はそれほど進化したのか? 最大の功労者は日本の女性、とりわけ20歳プラスマイナス5歳の女性たち
■リストラをやればやるほど会社はおかしくなつていく。
■現状をプレークスルーするためには、営業マンが会社から担当エリアに移動する、社内向けの営業報告を書く、サポート部隊に任せておけばよい業務を自分でする――といった価値ゼロの行為を革命的に変える必要がある。
■IT先進国のアメリカでは、新しい事業を始める時のメンバーは少なければ少ないほど
よい、というのが常識だ。
■高齢者ビジネスは、健常な高齢者と介護が必要な高齢者を分け、ロケーションも分けて考えることが重要
■ペット関連以外のビジネスは、人口減少を大前提にしなければならない。となると、企業の選択肢は二つ。
一つは「既存の市場で勝負する」、もう一つは「市場・事業を他に求める
■プレゼン能力を高めるためには、とにかく論理的でわかりやすいサマリーを作る練習を繰り返さなければならない
■「交渉力」とは「技術」ではなく「5年後を読む力」
■先端的な業界や会社の現場を自分の目で見て、そこからヒントを得ることが重要
■企業の理想は、大量に採用して早めにたくさん辞めさせることである。辞めさせる場合は、GEの経験では毎年15%だが、マッキンゼーの経験では毎年20%だ。マッキンゼーの場合は入社時に「あなたが5年後に生き残っている確率は5分の1ですよ」と説明する。精鋭だけを残すからGEもマッキンゼーも強くなったのである
■1人暮らしの孤独を癒すビジネスも有望

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事
感想投稿日 : 2011年5月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年5月6日

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