『罪と罰を読まない』を少し読んだだけで
まんまと興味を惹かれてしまって読んでみた。
150年以上前のロシア文学。
いろいろと覚悟して読んだがまず、ロシア人の本名の長さ、愛称などが入り混じっているところが大変だったが、この本を併読したので助かった…(汗)
それ以外でも登場人物の心の葛藤など
凄く細かく描いているので、
覚悟はしていても大変なものに手を出してしまったかな…と
読みにくい部分も感じたりしつつも、
でも、しをんさん達の推理は合っているかな?とか、
しをんさん達の付けた面白いあだ名で
読めたこと等で難しく考えずに楽しめた。
主人公のラスコーリニコフは鋭敏な頭脳を持つが
極度に貧しくて学費や家賃にも困る大学生。
一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに強欲非道な高利貸しの老婆を殺害し
予期しなかった第ニの殺人までしてしまう。
この予期しなかった第二の殺人の方が彼の心に
重くのしかかってくる心理描写がとても凄まじい。
どうやって捕まってしまうのか、
どうやって追い詰められるのかな…
という心理戦、
予審判事のポルフィーリーとの論戦など
現代的ではないサスペンスとしても面白い。
時代背景や宗教的にも文学的にも考えさせられる部分もある。
小説というか演劇っぽく感じる、
癖の強い登場人物達の一人語りや会話が
長くて多い作品。
下巻へ…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年12月7日
- 読了日 : 2023年12月6日
- 本棚登録日 : 2023年12月6日
みんなの感想をみる
コメント 6件
ヒボさんのコメント
2023/12/07
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/12/07
ヒボさんのコメント
2023/12/07
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/12/07
土瓶さんのコメント
2023/12/07
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/12/07