日本における、稀代の構造家、佐々木睦朗の建築活動の本質が書かれています。
建築家とのコラボレーションによって構造家の存在が再確認された、
という言い回しは僕はあまり好きではなく、ほとんどが佐々木氏によって形作られたという事実、
そしてこの本にもビジュアライズされた、コンピューターの進歩、と総合して捉えると、
これから先、建築家と呼ばれる人間はこの分野ではないかと先見の明を見出したものです。
なぜなら、厳密に言うと「建築家」という定義はない。変な話今の僕が建築家と名乗ってもいいぐらいで、
「構造家」なんていう造語は構造に疎い建築家が作りあげたものという印象です。
いずれにせよ、これから建築を目指している人にとっては良いお手本であることでしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
建築
- 感想投稿日 : 2011年1月30日
- 読了日 : 2011年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年1月25日
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