こういう自虐的エッセイが好きだ。自意識や妄想が暴走している。特に中学生の頃の回想「友達への道」の年賀状の話。自分も好きな女子に毎年年賀状を出したのに、普通ハガキに年賀と朱書きされた、明らかに圏外だよと言われているような年賀状をもらった過去の傷をグリグリされているようで、痛気持ち良い。全体はエッセイなのだが、時々詩的な書きぶりだったり、最後の頃には短歌が詠まれていて味わい深い。解説が妄想爆裂の三浦しをん嬢なことも必然なんだな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年8月29日
- 読了日 : 2014年7月7日
- 本棚登録日 : 2017年8月29日
みんなの感想をみる