百閒先生が房総阿房列車を走らせて我が故里・銚子に来ていたとは嬉しい限りだ。泊まった旅館の名は書かない主義なので、どこに泊まったかを想像しながら読むのも楽しかった。九州では大雨で不通になる路線を、ぎりぎりのところで走り抜け、四国では病に苛まれ、あまり良い旅ではなかった。松江と不知火では、摩訶不思議な夢とも現とも思われる話で、百鬼園の幻想世界を醸し出していた。カバーの百閒先生が正に口をへの字に結んで写真に映っている様が、何とも微笑ましい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
鉄道
- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2013年4月5日
- 本棚登録日 : 2017年9月3日
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