久しぶりの古事記関連書籍。三浦しをんさんの父である著者の文体はとても読みやすく、まさに目の前で講義を受けている感じ。古代文学、伝承文学の研究者の目を通した見解は面白い。古事記には、日本書紀にはない文学性があるのは周知のとおりだが、天武天皇が編纂を命じたとする序文は確かに疑問であり、著者の推論は大いに頷ける。口語訳古事記は他の著者の作品を読んでしまったが、本著者の作品を購入すれば良かったと後悔。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文科学
- 感想投稿日 : 2017年8月26日
- 読了日 : 2015年5月3日
- 本棚登録日 : 2017年8月26日
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