磐城の小藩・湯長谷藩の藩主である内藤政醇は1年間の江戸での勤めを終えて、地元の湯長谷藩に戻るが、戻って間もなく、再度の江戸への参勤を命じられる。それも5日間という期限をつけられて。期限的に難しいばかりではなく、田舎の小藩にとって、家来を連れて、再度江戸に参勤する経済的負担は重く、また、参勤を邪魔しようとする敵がいる中での参勤が出来るのかどうか。筋としてはドタバタであるが、映画としてはとても面白く観ることができた。
2014年公開の作品。興行的にもそこそこの成績をおさめ、また、日本アカデミー賞の最優秀脚本賞やブルーリボン賞の作品賞等を受賞した作品。
試みにGoogle Mapでいわき駅から皇居まで徒歩で行く経路を調べてみた。
勝田くらいまでは、ほぼ常磐線に沿って、それから以降は国道6号線に沿っての203kmの道のりである。現在ほど道路が整備されておらず、和服でランニングシューズのない時代に5日間でいわきから江戸まで歩き通すのは、たしかにかなりの難事であり、物語にいくばくかのリアリティを与えている気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年3月27日
- 読了日 : 2022年3月27日
- 本棚登録日 : 2022年3月21日
みんなの感想をみる