ヨーロッパの科学の発展にイスラムの科学が大きな影響を与えたことは世界史の授業でも出てくる。この本は中世イスラムの科学史をテーマにすえている。
青い表紙がカッコよかったので表紙借り。
イスラムの科学は古代ギリシャの思想などの影響下にあるので、ヨーロッパとイスラムの科学はずっと近いそうだ。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は兄弟だと聞いたことがあったのだが、思想も共有していたのかな。
また、神が創造した世界について理解を深めるのは信者としての義務であるというのもキリスト教徒おおむね一緒だったような。
そのための科学では現象や物体から神の意図を汲み取ろうとするため、信仰から超えられない壁があったのもまた事実であり、そのために行き詰ったり、壁を壊そうとして弾圧を加えられた著名人などの話も興味深かった。
宇宙論、数学、天文学、占星術、地理学、錬金術などそれぞれが魅力的なテーマなのでもっと掘り下げたものが読みたいと読みたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年12月14日
- 読了日 : 2012年12月14日
- 本棚登録日 : 2012年12月14日
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