マンガでわかる新しいランニング入門 (IKEDA HEALTH BOOK)

制作 : 梓川ななぎ  あずさがわななぎ 
  • 池田書店 (2017年10月15日発売)
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感想 : 40
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ランニングを始めるという友達や、健康・睡眠について見直したいという人がいたら、おすすめしたい一冊。マンガなので、寝ながら30分で読んで、即実践できる点は大きなメリット。

●キツくて苦しいことを続けるのは難しい。でも「まだできる」と思えれば、次もまた走れるだろう?だからラクっていうのも実は大事なことなんだ。

→苦しくなったら歩く!で正解。それでも続けていれば筋力も増えていく。1〜2ヶ月続けていれば筋力の底上げがなされ、体脂肪は2〜3%落ちる。

「筋力をつける」という目的で走るならば、我慢して走ることよりも、「苦しくなったら歩く」で継続して習慣的に走ることの方が、目的に沿っている。楽しく走る!

●ランニングのエネルギー源には2つある

①糖
・燃えやすい
・短距離走、息切れするような運動

②脂肪
・燃えにくい
・ジョギングのような低負荷の運動 

→ゆえにランニングでは、糖の消費を抑えつつ、できるだけ多くの脂肪を使うことが、長くラクに走るコツ

●運動強度によって、糖と脂肪とどちらを使うか決まる。では、何を基準に運動強度を測定すればいいか?答えは「最大酸素摂取量」

→この最大酸素摂取量を測るのが「心拍数」
カルボーネン法で、脂肪の燃えやすい心拍数を割り出し、目標心拍数を設定。その範囲内でランする。

目標心拍数
=(200-年齢-安静時心拍数)✖️運動強度(0.6〜0.8)+安静時心拍数

私の場合は?→133〜152の間!
(200-28-75)✖️0.6+75=133.2
(200-28-75)✖️0.8+75=152.6

●誰でもラン開始後10分程度はしんどい!
→有酸素運動ってそういうもの。運動に対して、酸素と血液の供給量が整えば、しんどくなくなり、体がフッとラクになる瞬間が来る。距離にして2〜3キロを超えたあたり。

●走ることは楽しい!そして、自分と向き合う時間。考えを整理する時間。新しいアイデアを生み出す時間。タイムを目指して走る練習には、いつか限界がくる。

→数々の選手を育成してきた筆者が、あとがきで一般ランナーに示した言葉として、「楽しい」を選んだことにはとても価値があると思う。
本書にはフルマラソン・ハーフマラソンに挑戦する人向けの内容もあったが、やはり「楽しい」ことでなければ継続できないし、継続しなければ筋力をつけて健康維持という目的も達成できない(多くのひとにとって、走る目的はそこにあるような気がする)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月28日
読了日 : 2020年10月28日
本棚登録日 : 2020年10月28日

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