ウェーバーが『社会科学・社会政策雑誌』の編集長になったときに、公表されたもの。経験的知識と価値判断の峻別が説かれ、いわゆる価値自由が主張されており、自然科学的誤謬から社会科学・文化科学においても「法則」の発見を目標とする態度が批判され、現実の一面に光を当てるために理念型の構築が求められている。だが、この理念型も決して理念に変化してはならず、十分に禁欲的な態度が求められる。また、理念型も永遠のものではなく、変更や放棄されていくことで、文化科学が進んでいくとされる。文系の研究を行うときに必用となる研究姿勢がきちんと書いてあり、ためになる。しかし、ウェーバーの文章はとにかく読みにくい。翻訳の所為ではないだろう。
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カテゴリ:
社会学
- 感想投稿日 : 2008年4月24日
- 読了日 : 2008年4月24日
- 本棚登録日 : 2008年4月24日
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