儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2011年6月26日発売)
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擬古的だけど文は端麗で読みやすくていい。みな資産家をめぐる話であるが、「玉野五十鈴の誉れ」がもっともすぐれていると思う。「身内に不幸がありまして」も符節があう点でよい小説であろう。だが、基本的にホラースリラーである。人間の冷酷な面を美しくあつかった小説集といえるだろう。

身分といったものがあったほうが話はすすみやすいのであろうかと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリー
感想投稿日 : 2016年9月1日
読了日 : 2016年9月1日
本棚登録日 : 2016年9月1日

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