ある意味非常にシンプルな密室もの。でも、今まで読んだ中では一番心にすっきりと来る作品だった。おもしろかった。
特に登場人物たちの生態がおもしろくて、なんとなく「あるある」って思いながら読んだ。そういう気分を、僕はこのシリーズに求めているのかもしれない。
トリックそのものというよりも、問題が解かれていく過程が、とても気持ちがいい。読み終わるとそれしかないって感じの答えなのに、どうして気がつかなかったんだろうと思う。例によって大筋の結末はわかっているつもりで読んでいたのだが、今回は答えよりも解き方がいいなって思った。それも好みにあった理由だろう。
探偵役のふたりも、だいたい自分の好きなパターンになってきているような気がする。いい感じである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2010年8月22日
- 読了日 : 2003年12月5日
- 本棚登録日 : 2003年12月5日
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