冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (1999年3月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645607

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冷たい密室と博士たち (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 一作目が予想以上に面白かったので、続けて読んでしまいました。
    ドラマではこれが1話だったのですね。

    前作に引き続き、密室殺人です。
    これは密室殺人シリーズなのでしょうか‥?
    前作の舞台となった研究棟は頭の中で想像できたので、理解しながら読み進められましたが、今作は見取図がついているにも関わらず、想像の難しい建物でした。
    ほぼよくわからないまま読み進めたように思います。
    (見取図に記載されている「床レベル」ってなんだよ…)
    つくりがよくわからないことが純粋に楽しむことの妨げになっていたように思いますが、この部屋は中からしか開けられないとか、シャッターは人の目があるから出られない、とか位置関係を無視して考えると理解が進みました。

    前作でも思いましたが、犀川の頭が冴え出してから答えを教えてくれるまで、その説明の過程はちょっともったいぶりすぎというか引っ張るなあと思いました。
    説明も思わせぶりというか、いいから早く結論を!とじれったくなった部分がありました。
    これは犀川というよりは作者の性格?でしょうか。

    密室のトリックは面白かったです。殺人を行うための手順もなるほど、と思いました。
    それに比べ動機がちょっと軽いかもしれないですね。
    もっと木熊教授の自己犠牲による(歪んだ?)親子愛が強調されていると狂気があって私好みでした。
    この辺は登場人物が理系というところも関係しているのかもですね(理系=人及びその感情に興味がないというわたしの偏見です)

    実験室に閉じ込められた萌絵がPCを立ち上げ、暖をとりつつ、助けを求めるというシーンが好きです。
    助けを求めるのはともかく、暖をとるというのがわたしには全く思いつかなかったので、ははあ、頭がキレるというはこういうことか…と感心しました。
    わたしにとっては萌絵というキャラクターを表す重要なエピソードなので、ドラマでは確かこのシーンがなかったのが惜しいです。
    (犀川が神通力で助けにきた‥みたいになっていたような)

    他の小説や映画などでもありますが、犯人の一人称(とそれに近いもの)で観客を導くのはどうかと思います。
    "推理"小説と銘打っているのに、そのようにいくらでも隠したい部分を隠せる演出をしてしまうと、観客が"推理"できないですよね。
    そうする以外に技術がなかったのかしら‥?とも思えます。
    この小説だと、それまで犀川と萌絵の描写だったのが、突然市ノ瀬の描写になったところがヒントだったのかもしれませんが(確かにおや?と思いました。)

    前作ではフロッピーが登場して、おお、懐かしいと思ったのですが、今作ではカセットテープも出てきたではありませんか!
    shikaのメールを読むところ、95年とあって時代を感じました。

  • シリーズ2巻目。犀川先生と、もえちゃんのコンビにますますはまっちゃった。

  • "学問の虚しさを知ることが、学問の第一歩"
    これは学生時代に読みたかった…

  • 【ゆるいミステリー】
    小説です。
    Fほどのスピード感はありませんが、これが本当の第一作目と思うと感慨深いです。

  • 10年ぶりに読みました。
    10年経つと忘れてるものだなぁ。ミステリィというジャンルは一回読めば十分、と思ってたけど。
    たとえば、国枝先生はこの時結婚したのか!とか。あれ、萌絵って漫研も入ってたっけ?とか。

    あと、犀川先生が若いと感じた(笑)

    Gシリーズあたりから森さんの文体とストーリィの趣向が変わって違和感を感じたものだけど、今はS&Mシリーズの説明多い文に違和感感じるなぁ。でも軸はブレてないんだよ。そして、冒頭が会議嫌いな話から入っているところは、Wシリーズのハギリ博士と一緒だ(笑)

  • ちゃんと初めの見取り図と見比べながら読み進めないと、部屋の構造が非常に想像しにくい作品。
    トリックはわかりやすく、納得。
    正直、トリックうんぬんより、文体やセリフ回し、散りばめられた専門知識などがとても楽しい。
    展開も引き込まれます。探偵役が狙われるのは普通なのに、このお嬢様には先生がついてるし何もないと思い込んでました。

    部屋の構造をわりとぼんやりにしたまま読み進めたので、密室を暴けませんでしたが、見取り図を見つつ犯人になったつもりで考えれば、暴けたのかもしれません。
    解けてスッキリをあじわうもよし、犀川先生に講義してもらってスッキリするもよし。

  • 10数年ぶりの森博嗣読み直し2冊目。

    ストーリーも犯人も全く覚えてなかった。
    推理小説として楽しめると感じた。

    この本をきっかけとして
    メールでは自分の苗字で第一人称を名乗る、
    ということを実行してた時期がある。
    それを思い出し、とても懐かしい気持ちになった。

    また、犀川=煙草+コーヒー
    という印象(記憶)が強かったが、
    コーラを多く飲んでいることも意外だった。
    また、犀川と萌絵の関係も、
    私の記憶よりずっと早い段階で近づいていると感じた。

    そう、S&Mシリーズは、
    こういう楽しみ方もできるのです(笑)

  • S&Mシリーズの第2弾。
    実は本作が初作になるらしい。
    言われてみれば第1弾で実は4作目だった「すべてがFになる」に比べて
    内容が柔らかいというか、ミステリ初心者にも優しい感じ?
    衆人環視の中での殺人事件。犯人は?動機は?トリックは?って感じで
    サスペンス的な流れもあったりして、最後の方で一気に解決に向かうんだけど
    おかげさまで楽しめました。
    いつものごとく推理なんて出来るはずもなく、見取り図を
    何度も見ながら読み進めましたよ(^◇^;)

  • 自分で解けてはいないので大きいことは言えないが、壮大なトリックがあるかと思ったら意外と普通なネタでした。
    Fがとんでも過ぎたからギャップが。
    動機も一般的なそれで。
    ちょっと疲れました。

  • 理系ミステリー、犀川&萌絵シリーズ第2作であり、森博嗣が最初に書いた小説でもある。おもしろかった~!
    N大工学部を舞台に起こる殺人事件の謎を解くため、夜中の暗く冷たい研究施設に萌絵が忍び込む場面ではドッキドキし、終盤やっと犯人がわかった瞬間は鳥肌がたち、その犯人特定に至った経過をまるで講義の様にみんなに説明する犀川先生はかっこ良くてニヤニヤしました。

    終わりにある、大好きな台詞。
    社会に出て、数学が何の役に立つかとの問いへの先生の答え。「何故、役にたたなくちゃあいけないのか。だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって……」この先もっとつづくのですが、この部分のみならず、はぁ~、なるほどなぁと関心させられる台詞がいっぱいで、犀川先生の頭脳にたびたびキュンとしました。

  • 1作目に慣れたのか、2作目はサクサク読めました。事件の結末を考えると、1作目よりは人間味があり、悲愴だった気がします。
    専門的なところを読むよりも、犀川と萌絵の会話を楽しむようになってきました。この二人の関係がどうなるのかも、楽しみです。

  • 再読。S&Mシリーズ第二弾。

    前作の『F』に比べると派手なトリックも天才的な人間も登場しないので、S&Mシリーズの中でも微妙な評価になりがちな本作。でも個人的には非常に人間的な被害者加害者の関係が嫌いになれない感じ。

    シリーズ的には第二弾だけれども、森博嗣が初めて書いた小説としてはこちらが先。なので実質的には処女作という扱いか。確か約一週間ほどで書き上げたらしいけれど、きっと私の一生分の頭脳がそこにあったように思われる。

    事件が解決した後の犀川西之園コンビのやりとりにいつもにやにやとしてしまう。沈黙と秘密は、いったい何が違うのか。

  • 様々な謎解きがいくつも披露される中、自然と自らも同じ舞台に立ち意いを同一化した。かなり真剣に考えたが結末は想像を大きく超えていた。またしても見事に騙されてしまった。ポイントをおさえた明快論理的な謎解きに思わず大きな嘆息。サスペンス的スリリングなシーンに胸を高鳴らせ、ヒューマニティックな愛憎劇には人間の性のどうしようもない悲哀に心揺さぶられた。訴求力は非常に強い。

  • 森ミスS&Mシリーズ第二作。あまり劇的展開の存在する話とは言えないかもしれない。ただ読んでいるだけだと、密室の状況確認も難しいと思う。推理するなら紙にメモしていった方がいいかも(汗

    犯人の動機と犯行の手段には、複雑な思いにかられるものがある。

  • S&Mシリーズ、2作目。

    前作のちょっと現実離れした雰囲気とは打って変わって、今作はかなり現実的。終盤の犀川助教授の謎解きも筋道立っていて、納得のいくものだった。事件の謎解きとしては、前作よりも今作の方が好みだったかな。
    ただ、主人公の二人のキャラが、うーん、あまり好きになれない。前作の方がまだ好印象だった。犀川が事件の謎解きにあまり積極的でないのは理解できるが、皆が謎解きの披露を待っている時にまで妙に勿体ぶっているところがどうも微妙に思えてならなかった。頭のいい人間が故のおトボケをかましていただけかもしれないけど。そして、萌絵の方だが、お嬢様っぷりを発揮するのは良いけど、捜査報告書の閲覧を叔父に強請ったり、研究室に不法侵入して勝手に危ない目に遭ったり、引いてしまうくらいのあり得ない行動で、一気に苦手なキャラになってしまった。喜多助教授とか、国枝助手とか、脇役の方が好みかもしれない。
    本格モノとしては面白かったが、キャラの造形がいまいち自分に合わないのが残念。次作以降、持ち直す方に向かうことを願いたい。

  • S&Mシリーズの2作目です。
    前作の『すべてがFになる』が私的にとてもおもしろかったので、この『冷たい密室と博士たち』もおもしろいんだろうなと期待して読み始めました。

    予想通り今回もおもしろかったです!
    すべてがFになるは、結末というか犯人が結構予想できてしまったんですが、今回はなかなか予想できませんでした。
    この人かな?あれやっぱり違うかな?この人も怪しいかな?みたいな感じで読み進めていって、結局真相が明かされるまで大した予想ができませんでした。
    トリックは前作はとにかくすごいって感じだったんですが、今作はなるほどって感じで納得もできました。
    裏の裏は表ですね。
    真相は切ないというか哀しかったです。

    犀川先生があいかわらず素敵でした。
    萌絵もあいかわらずな感じだったし。
    このコンビ好きです。
    あと、最後の一文が私的にすごい好きです。
    早く3作目も読みたいです。

  • 再読。

    喜多先生初登場。「萌絵でーす」も初登場。

    所謂密室のミステリィ小説としては一作目『すべてはFになる』よりもずっと本格派だろう。
    良作である。

  • S&Mシリーズ2作目。前作同様、理系用語に関しては理解が難しいですが(文系出身なんで)、論理的で格好良い文章には惚れ惚れしてしまいます。
    やはり非常に面白い。
    それにしても、あんなにヒントだらけなのに、自分で犯人にも方法にもたどり着けないのは悔しい。「すべてがFになる」に比べたら、断然分かりやすい方法だったはずなのに。「いやはや」って感じです。

  • 一作目の方がよかったな、という感じ。ただ、人物のキャラクターがより際立ってきた。

  • 「すべてがFになる」に比べ、今回のは一般的なミステリーというかんじ。面白いことには変わりないけど、動機が現実的だったり事件が起きるのもS&Mの身近だったり。

    極地研究室は前に実際見学したことがあるので、少しだけど理解しながら読み進められた。

    犀川先生と萌絵の関係が少しずつ進むみたいでそっちも楽しみ!というかきゅんきゅん。

    他のミステリーと違って物理的な話で推理されていくし、今回のは消去法パズルみたいですごく理屈が通ってるというか。。感情論の喧嘩より理屈で話してる方が納得できるのと似たようなスッキリさがある。それは私が理系だからというのもあるかもしれないけど。
    ただ、蓋を開けてみたら動機がすごく現実的で人によってはもっとドロドロした作品にもなりそうなものだったのでびっくり。

  • このシリーズは、事件の内容もそうだが、犀川と萌絵のこの先の行方にも面白さがあるんだな。

  • SMシリーズ2作目。喜田さん初登場回。
    仮説を立てては崩していく過程は面白い。
    ただ、少しこじんまりとした印象。

  •  ある意味非常にシンプルな密室もの。でも、今まで読んだ中では一番心にすっきりと来る作品だった。おもしろかった。
     特に登場人物たちの生態がおもしろくて、なんとなく「あるある」って思いながら読んだ。そういう気分を、僕はこのシリーズに求めているのかもしれない。
     トリックそのものというよりも、問題が解かれていく過程が、とても気持ちがいい。読み終わるとそれしかないって感じの答えなのに、どうして気がつかなかったんだろうと思う。例によって大筋の結末はわかっているつもりで読んでいたのだが、今回は答えよりも解き方がいいなって思った。それも好みにあった理由だろう。
     探偵役のふたりも、だいたい自分の好きなパターンになってきているような気がする。いい感じである。

  • SMシリーズの第一作目を読んだ後、
    もうやめようかと思った森博嗣。
    でもやめないでよかった!
    こちらの方が断然おもしろいです^^
    理系の言葉を読み飛ばすのが上手くなったのかなぁ
    だんだんと犀川助教授と西野園萌絵に惹かれてる自分もいます(笑)
    うん、シリーズ読んでしまおう♪

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冷たい密室と博士たち (講談社文庫)の作品紹介

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが…。究極の森ミステリィ第2弾。

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