クライマーズ・ハイ

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年8月21日発売)
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本棚登録 : 1997
感想 : 323
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最初は単純に山に登るだけの話かと勘違いしてしまいましたが、横山秀夫の本でそれはないですよね……。
無論事件が絡んでくるお話。記者が主人公。
過去に部下になったばかりの人物を亡くし、「自分は部下を持つのは相応しくない」と生涯一記者を貫く主人公。
登山仲間、というか登山の道にひっぱりこんでくれた人物と山に登る約束の当日、日航機墜落事故が起こり、その全体のデスクになる。
行けなかったことで申し訳ない気持ちと安堵の気持ちを抱えていたが、どうも約束をしていた相手は倒れ、植物人間状態になっていたらしい。
そしてまた、主人公は息子とうまくいっておらず……
様々なことが重なり、記者として如何動くか、人間として如何動くかを描いた作品のように思えました。
正直、色々調べている場合じゃないだろう、と思ったりもしましたけど、そういう訳にもいかないんですよね。
親子の絆、というものも描かれていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年6月10日
読了日 : 2012年5月31日
本棚登録日 : 2012年5月24日

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