何者かに誘拐された十津川警部は、ある町の風景を再現した孤島に監禁されてしまう。佐々木と名乗る犯人の要求は、一年前に起きた殺人事件の真相を探り、獄死した息子の冤罪を晴らすことだった……
本作は十津川の視点から進行するが、あくまで中立的に事件を俯瞰する立場のため、物語中盤までは佐々木が事実上の主人公と言ってもいい。同じく孤島に連れてこられた七人の証人は誰もが秘密を抱えている。佐々木の執念とロジックによって各々の証言が突き崩されていく様は、法廷ゲーム『逆転裁判』のようで痛快だ。孤島ものの隠れた良作である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説(日本)
- 感想投稿日 : 2019年9月24日
- 読了日 : 2019年9月24日
- 本棚登録日 : 2019年9月23日
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