さすが佐藤雅彦。これは佐藤雅彦のよさが凝縮されたような本だ。特に最後の随筆にはぐっときた。自分のその経験を「象嵌」の最初の経験だと捉えられる感性に、そしてその感覚や感情をも蘇るような文章として表現できることに畏敬の念を抱かざるを得ない。読後にせつなさが残った。前半は絵本のように読めて、最後にはじーんとくる。素晴らしい本だ。多くの人に勧めたい。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2021年9月22日
- 読了日 : 2021年9月21日
- 本棚登録日 : 2021年9月5日
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