なぜ君は絶望と闘えたのか

著者 :
  • 新潮社 (2008年7月16日発売)
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感想 : 135
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先日、この事件は被告が死刑判決を受け、
長い裁判は終わった。

センセーショナルな事件で
この事件を知らない人はいないだろうって位報道された。
被害者の夫が目を真っ赤にして
怒りで震えながら会見をしてたのを今でも鮮明に覚えてる。

その後、幾度となく夫はテレビで見てきた。

なので、それとなく経緯は知ってたけど
先日の死刑判決を受け、夫が恐らく最後の会見を開いてるのを見て
改めて、この事件の詳細を知りたいと思った。

テレビでは伝えられなかった惨劇が
鮮明と書かれていて、幾度となく本を閉じそうになったけれど
不思議と目が離せなかった。

どこにでもいる普通の青年の怒りが
この国のトップを動かし
形を変えた経緯を知った。

最後の会見で、初めて彼の穏やかな顔を見た。
今後、彼の人生が穏やかでありますようにと
願わずにはいられない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月17日
本棚登録日 : 2012年5月29日

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