愛がなくても喰ってゆけます。

  • 太田出版 (2005年4月16日発売)
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本棚登録 : 2308
感想 : 352

2022.10.23市立図書館
「YながFみ31歳を主人公とした、フィクションともノンフィクションとも付かないグルメエッセイ」(ウィキペディア)。同居するアシスタントS原氏(大学のサークルの後輩)を軸に友人知人といろんな理由で会食する形で、おすまいの杉並区を中心に15店。お店は実在だけれどすべてフィクションと断り書きがあるが、YながFみの性格付けなどどのへんまで事実ベースなのかは虚実皮膜。(「仕事でも、仕事じゃなくても」によると主人公の性格はほぼフィクションとのこと)
お料理をひとくち食べては感動感激を言語化し共有し合える仲間(類友ともいえるし、Yながにすっかり感化されたという話もある)との幸せな会食シーンがたっぷりで、私自身はここまでこまやかなグルメではなく官能的な舌も執着もないので自分もとは思わないけど、とにかくしあわせそうでよい。「ちょっとダメな部分ももちつつ基本的にはいい男」をかくのがうまい。こういう実生活がベース(?)にあってのちに「きのう何食べた?」がうまれるわけだなあと納得。

書籍化が2005年で情報としては20年近く前。読めば思わずおいしいものが食べたくなるけれど、変わりなく健在のお店はどれぐらいあるのかな…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2022年10月23日
読了日 : 2022年10月24日
本棚登録日 : 2022年10月23日

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