階段坂の魔法使い やさしい魔法は火曜日に (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年1月30日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 13
5

【ネタばれ感想注意】

シリーズ2冊目。

前巻で起きた鳥獣郵便暴走の件も一段落して、ジュディは郵便工房員の仲間達にも認められ平和な日々を過ごしていました。
そんな中、国営郵便局に新しい局長が赴任してきたと同時に、鳥獣郵便を利用する人達がパタリと減少してしまいます。
どうやら鳥獣郵便が依頼先へ届いていない事故が時折起きているようで、ジュディ達は調査に乗り出します。
魔法使いルイスへの恋心を自覚したジュディでしたが、相変わらずルイスとは疎遠のままで、ヴィクターとは鳥獣郵便を使っての文通を続けていました。

前巻に増して、リンの仕草が可愛くて癒されました(笑)!

ルイスと対立しているエドモンドもまた、先祖の呪いの影響を受けた被害者でもありました。
その呪いを解く為に、ルイスの治める土地を狙っていた事が判明します。

…悪魔の姿で生まれたエドモンドが地下牢に閉じ込められ生きてきた過去を思うと、ジュディじゃないけど切なくなりました。
悪役にも悪を選んだ理由があった…みたいな設定は、相手を憎みきれなくなるので本当にずるいですよね。
もしかすると、これからエドモンドの双子の兄弟も登場してくるのでしょうか。

そして、ラスト近くで、工房仲間のブランドンの正体が明かされます。
もしかして、これからも巻が進むにつれ工房仲間の出自が明らかになる展開なのでしょうか!
楽しみになってきました!

ラストのヴィクターの手紙の暗号のエピソードは、手に汗握りながら一気に読んでしまいましたー!
ラスト2行の破壊力が半端なかったです!
こんなに幸せな気分で1冊の本を読み終えたのは本当に久し振りです。
遂に両想いになったジュディと「ヴィクター」ですが、3巻の展開が楽しみです♪

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2016年2月14日
読了日 : 2016年2月14日
本棚登録日 : 2016年1月31日

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