「勝ち組」が育つ家庭はしつけが違う

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  • 主婦の友社 (2009年7月14日発売)
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勉強量ではなく、しつけの質を変えることで成績は面白いように上がる。
成績上昇に直結している3つの生活習慣は、挨拶、時間を守る、整理整頓がてきること。
そして、子供の前では極力マイナスな言葉は使わないこと。絶対積極の心構えをもつこと。どんなにアンラッキーな状況でもマイナスな言葉は使わずにどうしたらいいかという積極的な考えに切り替える。

挨拶ができるようになることで、人に与える印象がよくなる。情報が多く集まる。
「おはよう、行ってきます、ただいま、いただきます、こんにちは、おやすみなさい」最低限これらの挨拶は言えるようにしつける。

時間を守る習慣がある子どもは、正しいやり方さえすれば間違いなく勉強ができるようになる。遊びの時間、勉強時間など、時間のメリハリをきっちりつけられるようになるから。
多くの場合、5分以内の遅刻は本人の怠慢。子供のうちに直しておかないと大人になっても直らない。
時間を守れることは、①計画通り実行できるようになる②人から信頼されるようになる③心にゆとりを生むようになるなど、大人になっても役立つスキル。

そして、最後の整理整頓ができるようになると、①情報が体系的に理解できる②美意識が磨かれる③取捨選択の眼力がつくようになる。

特に子供のうちに感性を育てることが大切。家庭でできることは、多くの体験をさせること、美しいものに触れる機会を増やすこと、イメージできる話し方をすること。遊ぶ人は感性が強いと言われるから、家にこもって勉強ばかりさせないで、積極的に外で遊ばせることが大切。
特に多様な体験をさせることで、夢も持ちやすくなるというメリットもある。
親が自営業で働く姿を間近に見ている子供の方が働くことのイメージがつきやすく、将来なりたい職業を考えることが多い。
間違えても仕事に対するマイナスイメージ、否定的なイメージ、お金を稼ぐことに対する否定的なことを伝えてはいけない。

子供が思春期に入り、あまり家で話をしてくれなくなったと感じたら、親の方から親のことを積極的に話す。子供の話を無理に話させようとしないこと。
子供に読解力をつけさせるためには、
ニュースを見て感想を話し合う。
兄弟喧嘩を放っておく。
読書習慣をつける。感想も聞く。
これらに共通することは自分の頭で考えさせること。口答え、口喧嘩は実は読解力を高める。
また、子供扱いせずに積極的に社会問題について議論することも大切。

読解力に優れている子供は幼い頃に絵本をたくさん読んでもらっている。

気を付けなくてはいけないのは、教育にはあれがいい、これがいいと周りの情報に振り回されて、あれこれ中途半端に試してしまうこと。巷で溢れるダイエット法に振り回されて、結局痩せられないのと一緒。やるべきことと、やらないことをハッキリ決めて、やると決めたことは、ある程度長く続けてみることが大切。

教育とは、学校教育、家庭教育、社会教育の3つがある。現代では、社会教育はほぼ崩壊している。
そして、1番基礎になるのは、家庭教育。
そして、子育て、子供の教育を通じて親自身も一緒に成長していく気持ちが大切。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年5月2日
読了日 : 2023年4月29日
本棚登録日 : 2023年4月27日

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