経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本 (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010年8月11日発売)
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感想 : 30件
海外雑貨の物販をしている会社のサラリーマンが主人公で物語が進行する。
主人公に対して、上司が会計の知識を諭す形で進むから読みやすい。
本来必要な会計は、管理会計(社内用)→財務会計(取引先用)→税務会計(税金支払用)。
重視すべきは売上よりも粗利。
時間を金利換算する。売掛回収までの期間が長ければそれだけ金利分損をするし、リスクも高まる。
利益と手元にあるキャッシュは異なる。在庫が積み上がるほど、利益はあるけどキャッシュがない状態になる。
長期的視点では利益を上げることが重要だけど、短期的にはキャッシュがあることが第一。
会計は意見を表し、現金は真実を表す。
キャッシュを安定させるためには、回収は早く、支払いは遅く。在庫を出来るだけ持たない。不要資産は素早く売却。お金は借りられる時に借りる。
日本の税制は急成長する会社を念頭に置いてない。
急成長している会社は資金繰りのために株式公開をせざるを得なくなる。
管理会計は正しい経営判断をするため、実態にあった正確な数字を導き出すことが大切。そのため制度会計のルールに縛られることなく、自社独自の会計ルールを作ってOK。
後書きにあった著者の両親の話は衝撃的だった。自分でビジネスをやるなら会計の知識は必須であると改めて感じた。知識がないと会社も自分のお金も、家族の命も守ることができない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月28日
- 読了日 : 2022年11月19日
- 本棚登録日 : 2022年11月19日
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