柳生十兵衛 (徳間文庫 み 7-1)

著者 :
  • 徳間書店 (1989年4月1日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 4
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たぶん、忘れられた作家になっている人だろうけど、中高生の頃にはじめてこの人の時代小説を読んだ時は、ちょっとびっくりした。時代小説に官能小説の要素付けて書くという技法(そこそこ名の売れた本格派として知られる作家も一つや二つはこの手の小説を書いている。たぶん大人の事情だろう。)は、当時もそれほど珍しいものではなかったのかもしれないけど、これだけ連作した作家は珍しいと思う。伝奇的な要素は、ほとんどなく、それでいて過剰に官能小説表現に寄っていないという意味で結構好きなんだよな。この作品とは、直接関係ないけど、何かの文庫のあとがきの解説で峰氏の小説を家を訪ねてきた女子高生に見せるという、えらいチャレンジャーなことをしていると書いていた評論家がいたけど、あれにも驚いた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年8月25日
読了日 : 2011年8月25日
本棚登録日 : 2011年8月25日

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