新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社 (2005年5月10日発売)
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本棚登録 : 296
感想 : 44
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少々古い本ですが、年収300万円時代は、より身近になっており、提案されている内容は、さらに現実味と説得力を増しているのではないかと思います。

日本人の大半が年収300万円程度にも関わらず、個人の持つ金融資産は、1400兆円。一人当たりでは1,500万円程度ということになります。しかし、庶民の大半はそんなお金を持っていません。

この本で指摘されているように、富裕層とのギャップは確実に広がっていると思います。生活保護を210人以上が受け、その予算規模が4兆円になっているのが現状です。4兆円は、今の税収の1割になるほどの巨大な予算です。

そんな環境下であっても、楽しく生きるにはどうしたらよいのかを提案しています。提案は、自分が一生打ち込める何かを一日も早く見つけることであるとしています。生涯付き合っていける何かを一日でも早く見つけられた人が、幸福な人生を送れると主張しています。

くわえて、年収300万円以内における生活防衛術もかなり詳しく書かれています。特に「支出を見直す」という部分は実践的。中途半端な年収持ているFP等にはまずできないレベルのアドバイスになっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年6月23日
読了日 : 2012年6月22日
本棚登録日 : 2012年6月23日

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