消された一家: 北九州・連続監禁殺人事件

著者 :
  • 新潮社 (2005年11月1日発売)
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本棚登録 : 201
感想 : 53

凄まじい本だ。一気に読了してしまったが、途中に何度も本を閉じ、吐き気目眩に襲われた。かつてこんな症状が出たのは、野蛮人ヤプーという小説ぐらいであった。しかしヤプーはあくまで小説であり、著者の欧米コンプレックスに苦笑いし、ここまで描ける著者に圧倒されたが途中で読むのをやめてしまった。しかし本書は事件が明るみになってから10年程度しか経過していない、現代の日本で起こった実際の事件である。日本特有の家の恥、という側面が強調されたこれ以上ないぐらいの凄惨な事件である。
出来ることならこの本を読まない頃に戻りたい、最悪の読後感だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年4月17日
読了日 : 2016年4月17日
本棚登録日 : 2016年4月17日

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