いや~ 良かったです、とっても。
胸の奥がツキっとなるような痛みから、あぁ それでいいんだ、大丈夫なんだっていう安心まで、まさに青春時代そのものでした。
辻村さんの本は登場人物がリンクしているそうなので、おすすめに従い読んでいます^^
『冷たい校舎の時は~』の登場人物達が、その後をきちんと生きてる、あの時の痛みを忘れずにそれぞれの道をすすんでいるのも嬉しかったし、ヒロくんとみーちゃんの物語が見られたのも良かったです。短編一つ一つに感想を語りたいほど心を揺さぶられました。
一番好きなのは、冒頭の『街頭』です。短いですが、『冷たい校舎の~』の余韻を思わせ、頑張っている二人の姿に、じんわりします。
『ロードムービー』にはまたしてもやられました。そうきますか、ほんと名前には侮れませんね。ワタルの演説、感動です。
『道の先』の、大丈夫なんだという言葉に泣きそうになります。そう誰かに言ってほしい、そういうときなんだと思います、十代は。大人になっても言って欲しいですけれどもね(笑) 彼が『冷たい校舎の~』の時を経て、誰かの力になれたというのも本当に嬉しい。
それにしても辻村さんは、上手いなぁ。あの年頃の女の子のこと、イジメの構造、リアルで胸が痛くなります。 ですが、しっかりと前を向く主人公達に読後感は爽やかです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2013年9月19日
- 読了日 : 2013年6月5日
- 本棚登録日 : 2013年9月19日
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