作家さんそれぞれの解釈、視点が面白かったです。忠実な現代語訳だったり、設定が現代に置き換わっていたり、でも根底はしっかり『源氏物語』で、私が読んだことがない作家さんの文の雰囲気も味わえて、得した気分です。
角田光代さんの「若紫」と金原ひとみさんの「葵」はなまめかしくて、女性ならではのアプローチだと思いました。
好きなのは、簡潔な文章の中にも儚げな情景が浮かび上がる江國香織さんの「夕顔」と女三宮視点で描かれた桐野夏生さんの「柏木」です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2014年2月1日
- 読了日 : 2014年1月31日
- 本棚登録日 : 2014年2月1日
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