十二人の手紙 改版 (中公文庫 い 35-20)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年1月25日発売)
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感想 : 297
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プロローグを読んだ時、手紙っていいものだと思いました。こんなに綺麗な日本語、久々に見た気がしました。昔の作品だから、と言えばそれまでですが、感情や状況を相手に伝えようと言葉を選んで書く手紙は、言葉の乱れも最小限になるのかもしれません。
さて、そんな風に手紙の良さを再確認しながらほのぼのと読み始めたら、プロローグからとんでもないことに…。
 どの話(手紙)も印象に残るものですが、特に『桃』は考えさせられました。どちらかというと悲劇的な話が多いですが、エピローグの様々な仕掛けには唸らされました。読んで良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年8月15日
読了日 : 2014年8月15日
本棚登録日 : 2014年8月15日

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