あの「オペラ座の怪人」の悲劇から10年後、怪人はニューヨーク・マンハッタンで顔を見せない実業家として成功していた。
その彼の元に、ある日、死の床にあるマダム・ジリーから衝撃的な真実を知らせる手紙が届く・・・。
独立した小説としての評価は★4つ、「オペラ座の怪人」の続編としての評価は★2つ。
「蛇足」という言葉があるけれど、まさにこの小説の存在は蛇足だと思う。「オペラ座の怪人」の余韻を壊してしまった。
(そう思うなら読むなって話なんだけど、最初に書いたとおり、独立した小説としては面白いんですコレ)
しかしラウルがXXXだったという設定は、あまりに飛び道具すぎて失笑。なんだか島田荘司のミステリ小説のような展開だ。
でもって、フォーサイス氏(私、この人の別の小説読んだことないんだけど、ミステリ小説界ではけっこうな大家らしい)のあとがきは、いくらなんでもガストン・ルルーを貶めすぎなのでは。
・・・という感想だったのだけど、その後ロンドンでミュージカル「Love Never Dies」を観て、まぁ、これはまだ100倍マシだったと思い知ることになる・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年5月16日
- 読了日 : 2010年4月19日
- 本棚登録日 : 2010年4月19日
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