マンハッタンの怪人 (角川文庫 フ 6-21)

  • KADOKAWA (2002年10月1日発売)
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感想 : 13
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あの「オペラ座の怪人」の悲劇から10年後、怪人はニューヨーク・マンハッタンで顔を見せない実業家として成功していた。
その彼の元に、ある日、死の床にあるマダム・ジリーから衝撃的な真実を知らせる手紙が届く・・・。

独立した小説としての評価は★4つ、「オペラ座の怪人」の続編としての評価は★2つ。
「蛇足」という言葉があるけれど、まさにこの小説の存在は蛇足だと思う。「オペラ座の怪人」の余韻を壊してしまった。
(そう思うなら読むなって話なんだけど、最初に書いたとおり、独立した小説としては面白いんですコレ)

しかしラウルがXXXだったという設定は、あまりに飛び道具すぎて失笑。なんだか島田荘司のミステリ小説のような展開だ。
でもって、フォーサイス氏(私、この人の別の小説読んだことないんだけど、ミステリ小説界ではけっこうな大家らしい)のあとがきは、いくらなんでもガストン・ルルーを貶めすぎなのでは。

・・・という感想だったのだけど、その後ロンドンでミュージカル「Love Never Dies」を観て、まぁ、これはまだ100倍マシだったと思い知ることになる・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年5月16日
読了日 : 2010年4月19日
本棚登録日 : 2010年4月19日

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