みをつくし料理帖シリーズ佳境の第九巻。
この巻はなんといっても、ご寮さんの華燭の典。実の母のように常に澪に寄り添っていてくれたご寮さんと離れるまでの日々が丁寧に描かれ、ついにその日を迎えます。壮麗な婚礼料理と、ご寮さんが愛した澪の蓮の実粥。過ごした日々を振り返りながら、母と慕うその人の幸福と健康を心から願う澪にとても心打たれます。
そして、つる家の料理人として庶民に供する料理を作り続けるか、一柳の料理人として歴史に名を残す料理人になるか、二つの道が澪に示されると同時に、幼なじみを苦界から救い出すための道筋も現れます。
つる家の新たな助っ人も現れ、「雲外蒼天」のクライマックスへ向け、体制が整いました。結末は果たしてーー。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ヒストリー:日本史
- 感想投稿日 : 2017年2月11日
- 読了日 : 2017年2月8日
- 本棚登録日 : 2017年2月11日
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