それは甘くないかなあ、森くん。

著者 :
  • ポプラ社 (2014年7月7日発売)
3.54
  • (5)
  • (45)
  • (35)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 229
感想 : 46
4

百貨店をクビになった森が宿無しで放浪する7日間。

・水曜日、第1夜 揺れ動く 高田馬場の 橋の上
・第2夜 彼方には 東京タワー 車中泊
・第3夜 川の字で ほとりを往くよ 江戸川の
・第4夜 世田谷の 壁の向こうに 妻がいる
・第5夜 焼鳥の 煙にむせぶ 町屋かな
・第6夜 天王洲 高みに浮かび さわさわと
・第7夜 地に潜り スマホが灯る 日本橋
・もう一度、水曜日 何やかや 始まりもまた 橋の上

客の傲慢に耐えられず百貨店をクビになり、宿無しになった森は、高校や大学の同級生、姉の友達、先輩などの家を泊まり歩く。 

再起を図るも、起きることは良くないことばかり。

皆が世の中の理不尽を受け入れつつ、生きていることを感じ、少しずつ自分の根っこを見つけていく。

上がりも下がりもしない、皆が経験する人生。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小野寺史宜
感想投稿日 : 2018年11月18日
読了日 : 2016年9月20日
本棚登録日 : 2018年11月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする