こころの処方箋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1998年5月28日発売)
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著名な臨床心理学者の話。
冒頭、「人の心などわかるはずがない」からスタートしており、好感が持てました。
ふむふむと頷きながら且つ自分の人生を振り返りながら、話半分の姿勢(良い言葉として使用!)で読むと良いと思います。
さて、学んだことを整理していきます。

1.人の心はわからないことを自覚する
⇒よく聞く言葉ですが、専門家は”確信”をもって知っているとのこと。また、人間は絶えず変化することを理解しておく「あの人、昔と変わったなぁ・・180度変わってしまった・・」は当たり前なのです!

2.子どもを完全に理解することはできない。ぶつかることを避けてはいけない
⇒子供と真剣にぶつかることができる親になりたい。もしかしたら、非行少年の多くが、ぶつかってゆける存在(親)を求めているのでは?子供のためにも、親は力強く生きよう。いつか子供に胸を貸してあげられるように。

3.危機の際には生地が出てくる
⇒人の気質は、生まれた時からある程度決まっている。他人からは「楽天家」と言われる私だが、おそらく自分の生地は「心配性」だと思う。だけど、それで良いのだと背中を押してくれる。私は、これからも「楽天家を目指す心配性」で在り続けよう!

〇【さいごに】
著者のあとがきに記されているように、この本は「常識」が大半です。ただ、素敵な言葉・考えさせられる「常識」がぎゅっと詰まっています!
何度も読み返したい作品でした!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用書
感想投稿日 : 2021年9月1日
読了日 : 2021年9月1日
本棚登録日 : 2021年9月1日

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