限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書 941)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年1月10日発売)
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本棚登録 : 613
感想 : 58
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読みたい本リストにいれてたのが図書館に入ってたので借りてきた。なんで読もうと思ったかは忘れた。

過疎の村、高齢者ばかりのまちなど、いわゆる限界集落について、いろんな調査の結果や事例や筆者の経験をまとめた本。
高齢化が進みいずれは無くなると言われている「限界集落」、そういう報道はよく見るし私自身もいずれそういう集落が出てくるんだろうなーと思っていたけど、確かに実際に「集落が消えた」っていうニュースは見た覚えがない。
じゃあ、この危機はどこで誰が言い出したのか。
この危機は実現しそうなのか。
危機を避けるためにはどうしたら良いのか。
っていうかんじ。

20年前の予測では、高齢化率が50%を超えると、地域は存続しえなくなるとされていたが、現実には実はそうなっていないそうで。
ではなぜそうなっていないかと考えたときに、これは、我々が気が付いていない地域を存続させる隠れた構造が存在しているのかもしれない。それを探りたい、というのが筆者の目的のようです。
で、その結果がこの本の6章である程度示すことが出来ている。


限界集落の周辺に住むひとびと、集落そのものは「限界」だけど周辺に頼れる家族が住んでいるから、集落ごとじゃなく、周辺も見てみるのが重要っていう話が一番おもしろかった。T型集落点検は、住んでるひとや住んでた人はなんとなく感じている「むら外の家族」の存在を可視化して本当の集落の姿を表すっていう方法が、おもしろかった。なるほどこういうつながりのない都市部のひとたちにとってままじで高齢者ばかりの町でどうやってみんなくらしているのか謎だろうなーと。

なんか思ったことをダラダラ書いてしまったので脈絡のない文になってしまった。
オススメの本です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 山下祐介
感想投稿日 : 2012年5月11日
読了日 : 2012年5月11日
本棚登録日 : 2012年4月11日

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