現実なのか夢なのか、はっきりしない話。最初、くたびれた中年男性に惹かれるか不安だったが、気づけば周りの景色も忘れるくらいこの本の世界に入り込んだ。言葉少なだった父のこと、自分はどれだけ理解してきただろうか、と読みながら思う。過去と死者が膨大にあり、今の自分がいる、のだと思うと、流れの中の小さな存在だということに安心する。
暗いようで前向き。今この本を読んでよかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月14日
- 読了日 : 2017年6月14日
- 本棚登録日 : 2014年12月5日
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