A級戦犯として処刑された広田弘毅の生涯を描いた、読み応えのある作品だった。広田弘毅という人間がいて、平和のために力を尽くしたにもかかわらず戦犯として政治的に処刑されたということを全く知らなかったため勉強になった。同時に、東京裁判について改めて考えさせられた。
確かに日本は侵略戦争を仕掛けたかもしれない。
では、原爆を落として大量殺人した某国は一切裁かれないのか?なぜ広田が処刑されなくてはならなかったのか。
ラスト、広田が処刑されるまでを描いたシーンでは思わず涙が込み上げてきた。人が人を死に追いやる戦争はなにがあっても止めなければならない。強く思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年8月5日
- 読了日 : 2017年7月
- 本棚登録日 : 2017年8月5日
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