研究する意味

  • 東京図書 (2003年5月1日発売)
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感想 : 5

具体的、実践的な人文社会学の研究がボーダーレスになることには必然性がある。
ボーダーレスな領域を開いていくことは非常に重要なこと。
研究者を志している人たちに批判的スタンスをとらなければいけないという意識を持てる環境がない。
自分の言語と自分の思考力で見抜く。自分が生きにくくて苦しいその理由と背景をつきとめる。
コンサバティブな勢力が持っているツールを全部マスターしていることを見せることが重要。
研究することは結局、それまでに知らないことを知ることであり、知ることによって、前よりも自由になること。
着実にスキルを身につける。英語を読むスキル、本を批判的に読むスキル、一次資料を批判的に読むスキル。
ひとつ先を見通すような新しい着想を生み出す力が必要。
今読んでいるものがどういう枠組みの中にあり、どの視点が足りないのかを考える。
研究テーマを見つけることと、読むものを見つけることは同義。
知的タフネス、精神的、意思的なタフネス。
時代状況の中で、自分自身が培ってきた知識と分析の枠組みで研究成果を世の中に提示することで社会還元をし、社会との接点のなかで往復運動をすることがつねに求められている。
自分の問題関心を設定したうえで、そこを徹底的に読むこと。隣接するディシプリンを学んでいく必要がある。
自分の分析視覚で問題を設定し、自分の分析手段を作って自分で研究していくということ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養・学問・知
感想投稿日 : 2010年8月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年8月31日

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