電池覇権 ―次世代産業を制する戦略

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  • 東洋経済新報社 (2010年10月27日発売)
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21世紀は環境の世紀であり、エネルギー革命は眼前に迫っている。
リチウムイオン電池は我が国の製造業の最後の砦である。
車も電池で動く時代。
今の日本にかけているのは技術やアイディアなどの創造的な価値を他のイノベーションや技術に波及させ、融合させながら社会を変えるシステムまでに発展させる力。
リチウムイオン電池の世界シェア50%が日本、23%が中国、22%が韓国。3カ国で95%。
リチウムイオン電池が日本で商業化された理由として、80年代のカメラの電子化や小型音楽プレーヤー、小型VTR、モバイル製品の発達による。
リチウムイオン電池の増産にはレアメタルの安定的で安価な供給が欠かせない。
太陽電池は日本の独壇場だった産業。
リチウムイオン電池のリーダーは三洋電機。東芝、AESCも強い。
東芝は環境エネルギー革命の時代を迎えてスマートグリッドなどの新たな電力システムや交通インフラと総合的ネットワークシステムなどを一手に構築する社会システムインテグレーターとしての次世代事業領域の構築を目指している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家電・電機業界
感想投稿日 : 2010年12月5日
読了日 : 2010年12月5日
本棚登録日 : 2010年12月5日

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