核抑止なき安全保障へ―核戦略に関わった英国海軍将校の証言

  • かもがわ出版 (2010年8月1日発売)
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冷戦が終わり、ワルシャワ条約が解消されるとNATOは先制使用の選択肢を温存していることへの批判にさらされた。

1991年のイラクにおいてはチェイニーもパウエルも核兵器を使うことだけは認めなかった。

フランスの核に対する野心を引っ張ってきたもう1つの中心的な信念として、フランス人の多くが自分たちを、欧州で最も古い国民であると思ってきたことがあげられる。

核兵器に残された唯一の軍事的便宜は、他者がそれを使うことを抑止することにある。

南アジアでは、インドとパキスタンという激しく敵対しあう国同士が単純にも核抑止のドグマを自分たちの安全保障問題に適用しようとした。

核抑止ドクトリンには、核のテロ装置を都市の上に落とす意図が伴い、そのため多くの恐るべき残虐行為を行う意図が伴うl。抑止の本質は威嚇によって生きるということである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国際関係
感想投稿日 : 2012年3月3日
読了日 : 2012年3月3日
本棚登録日 : 2012年3月3日

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