米露諜報秘録1945-2020:冷戦からプーチンの謀略まで

  • 白水社 (2022年7月1日発売)
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感想 : 11

 前半は冷戦期、主に米側CIAの活動について。コンゴ動乱で独裁者モブツを支援、冷戦末期の「連帯」支援など。冷戦は米の勝利かと思いきや、著者は、ソ連の情報機関は冷戦の初期と末期には米に圧勝、と述べる。初期には米が東欧の共産化を阻止できなかったことと、末期にはソ連の二重スパイが浸透していたことを指すのだろうか。
 後半は冷戦後、特にプーチン大統領期の露側の活動について。エストニア、グルジア、ウクライナへのサイバー又は実攻撃、2016年米大統領選への介入、偽情報拡散。
 邦題「諜報秘録」はやや誇大かと思う。情報機関以外の一般政治の記述も多く、それ故に冗長にも感じた。また、「秘録」というほどでもない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 米国
感想投稿日 : 2022年9月19日
読了日 : 2022年9月19日
本棚登録日 : 2022年9月19日

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