氷輪 (下巻) (中公文庫 A 75-4)

著者 :
  • 中央公論新社 (1984年10月10日発売)
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本棚登録 : 113
感想 : 9
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時代は、光仁天皇即位と山部皇子の立太子まで。

日本史を知るために、小説からと思い手にとった本。
永井路子さんの独自の視点から、日本の政治と仏教のかかわりあいを
描いた小説、のようなエッセイのような本でした。

登場する政治家たちのそれぞれの思惑を、見事に書いています。
鑑真一行が苦難を乗り越え来日した、
その後の一行の足取りは、実際この本で描かれているように、
優遇されたとは言いづらいものだったのかもしれません。

永井路子さんと同じレベルの目線で、この本をしっかり理解するのに、
どれくらいの勉強が必要でしょうか。
探究心と好奇心あふれる文章に、魅了されます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(飛鳥・奈良時代)
感想投稿日 : 2012年11月5日
読了日 : 2012年11月5日
本棚登録日 : 2012年11月5日

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