「超」文章法: 伝えたいことをどう書くか (中公新書 1662)

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年10月25日発売)
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全七章、245ページからなるこの本には、”明日からすぐに使える文章力向上テクニック”がつまっている。

この本の最大の特徴は、実践的・・・いや、そうではあるが、それ以上に”つまみ食い的に活用できるノウハウ本である”、ということだ。

”つまみ食い的に活用できる”とは、つまり、本をパラパラっと斜め読みして、自分の気になるところだけに目をとめても、それだけで十分役に立つ本、という意味だ。

ところで、”つまみ食い”といっても、心にいちいち響くメッセージも、少なくない。

たとえば、わたしは著者の「タイトルをいい加減につけてはならない」というメッセージに関する次の”くだり”に、心をうたれた。

『内容がわからないタイトルをつけるのは、「どうしても読んでもらいたい」という熱意が書き手にない証拠でもある。タイトルをいい加減な気持ちでつけているなら、内容もいい加減な気持ちで書いているに違いない。読者にそう評価されても、しょうがない。』 (「超」文章法より引用)

全く同感である。

ちなみに、著者自身もプロローグの中で触れているが、論文、課題論文、解説文、報告文、企画書、評論、批評、エッセイ、紀行文などを書く人にお勧めの本である。

とにかく、少しでもまともな文章をかけるようになりたい・・・そんな人はぜひ。

(書評全文はこちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年7月1日
読了日 : 2012年7月1日
本棚登録日 : 2012年7月1日

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